小泉八雲没後100年記念 怪談ブックフェア開催

小泉八雲
会 場

期 間

BOOKSなかだ 本店

平成16年8月31日(火)
     〜9月19日(日)

日本人以上に
  日本の心を知っていた小泉八雲

われわれの心の奥にある、
  無限につながる何かに触れる
 2004年9月26日(日)が小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の命日にあたり、亡くなってからちょうど100年を
迎えます。ハーンは日本の古い伝説や奇談に強い関心を持ち、それらの話をまとめたものに「怪談」があります。
 「われわれの心の奥にある、無限につながる何かに触れる」とハーンが表現した怪談。
日本の優れた芸術”怪談”をじっくり読み味わってください。 (北日本新聞社協賛)

 小泉八雲 (1850年6月27日−1904年9月26日)
 パトリック・ラフカディオ・ハーンは、アイルランド人の父とギリシア人の母のもと、ギリシア・レフカダ島で生まれる。
 1890年に雑誌専属の旅行記者として来日するも、契約上の問題から、この仕事を辞職。
 その後、松江に移り、島根中学の英語教師となり、この松江で武家の娘、小泉セツ氏と結婚。
 1891年に熊本に移り、旧制第五高校講師として勤務。その後は神戸で新聞記者として働く。
 1896年、日本に帰化して、名前を小泉八雲と改める。この年、東京に移り、東京帝国大学の教員となる。
 1903年、帝国大学を辞職し、翌年早稲田大学で教鞭をとるが、その年に狭心症で世を去る。
 小泉八雲の愛用した蔵書がここ富山にあります。
 80年前に八雲の妻セツ氏から託された蔵書は、旧制富山高等学校を経て、現在、富山大学附属図書館
『ヘルン文庫』として保管されています。
 『ヘルン文庫』は旧制富山高等学校の開校記念として、故馬場はる子氏が寄贈したものです。全国から優秀な
研究者を集めたいという同校初代校長、故南日恒太郎氏の想いと馬場氏の篤志が結実して、ここ富山にあります。
 英語版が1,350冊、フランス語719冊、妻小泉セツ氏が八雲に語り聞かせた日本の物語が364冊。また、
「神国日本」の手書き原稿1,200枚も所蔵しています。
 日本人以上に日本の心を知っていた小泉八雲
 八雲は明治の日本を世界に紹介しました。怪談だけでなく、八雲の関心は民間伝承から美術史、哲学、宗教
など幅広く、当時の日本人以上に日本人の心を知っていたようです。その内容は古い時代の日本にあるにもか
かわらず、今でも外国では日本を知るために八雲の研究が行われています。
小泉八雲没後100年記念 怪談ブックフェア