BOOKSなかだ掛尾本店調べ (2018年 12月10日号)

1.→
日本国紀
百田尚樹
●幻冬舎 ●ISBN  9784344033856 ●本体 1,800円+税

 私たちは何者なのか――。
 神話とともに誕生し、万世一系の天皇を中心に、独自の発展を遂げてきた、私たちの国・日本。
 本書は、2000年以上にわたる国民の歴史と激動にみちた国家の変遷を「一本の線」でつないだ、壮大なる叙事詩である!
 当代一のストーリーテラーが、 平成最後の年に送り出す、日本通史の決定版!


2.↑
昨日がなければ明日もない
宮部みゆき
●文藝春秋 ●ISBN 9784163909301 ●本体 1,650円+税

 『希望荘』以来2年ぶりの杉村三郎シリーズ第5弾となります。
 中篇3本を収録する本書のテーマは、「杉村vs.ちょっと困った¥翌スち」。
 自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。


3.↑
日本が売られる
 幻冬舎新書 517
堤未果
●幻冬舎 ●ISBN 9784344985186 ●本体 860円+税

 水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。そんな日本に今、とんでもない魔の手が伸びているのを知っているだろうか?
 法律が次々と変えられ、米国や中国、EUなどのハゲタカどもが、我々の資産を買い漁っている。水や米、海や森や農地、国民皆保険に公教育に食の安全に個人情報など、日本が誇る貴重な資産に値札がつけられ、叩き売りされているのだ。
 マスコミが報道しない衝撃の舞台裏と反撃の戦略を、気鋭の国際ジャーナリストが、緻密な現場取材と膨大な資料をもとに暴き出す!


4.↑
いま、〈平和〉を本気で語るには
命・自由・歴史
 岩波ブックレット 990
ノーマ・フィールド
●岩波書店 ●ISBN 9784002709901  ●本体 520円+税

 平和について「本気で」語り合うことがなぜ難しく感じられるのか.
 小さな勇気を育むには,どうしたらよいのだろう.
 『天皇の逝く国で』『祖母のくに』『小林多喜二』等で知られる日本文学者が,「逆さまの全体主義」と現在の戦争,過労死と不登校,ヘイトと暴力に対する自由と人権,従軍慰安婦問題,福島復興等を考察する.


5.↑
沈黙のパレード
東野圭吾
●文藝春秋 ●ISBN 9784163908717 ●本体 1,700円+税

 突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。
 容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。
 第一作『探偵ガリレオ』の刊行から二十年――。
 シリーズ第九作として、前人未踏の傑作が誕生した。


6.↑
FEAR恐怖の男
 トランプ政権の真実
ボブ・ウッドワード 伏見威蕃
●日本経済新聞出版社 ●ISBN  9784532176525 ●本体 2,200円+税

 ここは、すべてが狂っている
 衝動に満ちたトランプの意思決定を暴いた全米大ベストセラー!FEAR: Trump in the White Houseの日本語版!
 感情的になりやすく、気まぐれで予想のつかないアメリカ大統領の言動に世界が翻弄されている。ホワイトハウスのスタッフは大統領の危険な衝動と思いつきを故意に妨害し、国を動かしている。世界一の強国の意思決定はいま狂気に満ちている。本書は、その物語である。

 ニクソンを退陣させた伝説の記者、ボブ・ウッドワードだから書けたトランプとホワイトハウスの真実。


7.↑
本格ミステリ・ベスト10 2019
探偵小説研究会
●原書房 ●ISBN 9784562056149 ●本体 1,000円+税

 特集は「この作品を愛してやまない俺の偏愛ミステリ」。
 作家・評論家を中心に偏愛ぶりをアンケート。またインタビューは似鳥鶏さん、白井智之さん。今いちばん勢いのある若手作家のおふたりです。
 もちろん1年間のベスト本格ランキングは年末読書案内に欠かせません。


8.↑
昭和の怪物七つの謎
 講談社現代新書 2484
保阪正康
●講談社 ●ISBN 9784065123393 ●本体 880円+税

 私の使命は、昭和前期から無謀な戦争に突入し、悲惨な敗戦を迎えるまでの記録と教訓を、次世代に繋げることだと考えている、と筆者は言う。
 これまで40年以上にわたる近現代史研究で、のべ4000人から貴重な証言を得てきた。本書でも紹介する東條英機夫人。秘書官・赤松貞夫。石原莞爾の秘書・木清寿。東條暗殺計画の首謀者・牛島辰熊。2・26事件で惨殺された陸軍教育総監・渡辺錠太郎の娘、和子。犬養毅首相の孫娘、道子。瀬島龍三本人。吉田茂の娘、麻生和子などなど。その証言と発掘した史料により筆者は多くの評伝を書いてきたが、そこに盛り込めなかった史実からあらためて「昭和の闇」を振り返る。とくにこれまで一冊にまとめられていなかった石原莞爾については、はじめての原稿となる(初出は「サンデー毎日」)。


9.↑
学びを結果に変えるアウトプット大全
樺沢紫苑
●サンクチュアリパブリッシング ●ISBN  9784801400559 ●本体 1,450円+税

最新の脳科学でわかった!
説明・アイデア・雑談・交渉など。
すべての能力が最大化する、脳科学に裏付けられた
伝え方・書き方・動き方。


10.↑
草々不一
朝井まかて
●講談社 ●ISBN 9784065136799 ●本体 1,650円+税

 江戸時代をこよなく愛する著者が描く、武家の人生の諸相。
 仇討ち、学問、侍の就活、嫁取り、剣術、罪と罰……。
 身分に縛られ、役目に忠実であらねばならなかった武士の暮らしにも、喜怒哀楽に満ちた人の情は流れている。
 練達の筆がすくい上げる、きらびやかな宝玉のごとき八つの物語。江戸の庶民を描いた『福袋』と対をなす、時代小説短編集。