BOOKSなかだ掛尾本店調べ (2018年 10月1日号)

1.
下町ロケット ヤタガラス
池井戸潤
●小学館 ●ISBN 9784093865234 ●本体 1,500円+税

2018年10月放映、ドラマ「下町ロケット」(TBS日曜劇場)新シリーズの原作小説『下町ロケット ゴースト』に連なる、「宇宙から大地」編、クライマックスへ――!

社長・佃航平の閃きにより、トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所。果たしてその挑戦はうまくいくのか――。
ベンチャー企業「ギアゴースト」や、ライバル企業「ダイダロス」との“戦い”の行方は――。
帝国重工の財前道生が立ち上げた新たなプロジェクトとは一体――。
そして、実家の危機に直面した番頭・殿村直弘のその後は――。

大きな挫折を経験した者たちの熱き思いとプライドが大激突!
準天頂衛星「ヤタガラス」が導く、壮大な物語の結末や如何に!?
待望の国民的人気シリーズ第4弾!!


2.↓
富山は日本のスウェーデン
  変革する保守王国の謎を解く
井手英策
●集英社新書 ●ISBN  9784087210446 ●本体 820円+税

 富山県は県民総生産が全国三一位の小さな自治体だが、一人当たりの所得では六位、勤労者世帯の実収入では四位に浮上する。
 背景にあるのは、ワークシェアリング的な雇用環境と女性が働きやすい仕組みだ。さらに、公教育への高い信頼、独居老人の少なさなど、まるでリベラルの理想が実現しているかのようだ。しかし、北陸は個人よりも共同体の秩序を重視する保守的な土地柄とされる。富山も例外ではない。つまり、保守王国の中から「日本的な北欧型社会」に向けた大きなうねりが起きているのだ。


3.↑
ブラタモリ 13
京都(清水寺・祇園)・黒部ダム・立山
NHK「ブラタモリ」制作班
●KADOKAWA ●ISBN 9784041073759 ●本体 1,400円+税

#69 京都・清水寺〜人はなぜ清水を目指す?〜
#70 京都・祇園〜日本一の花街・祇園はどうできた?〜
#86 黒部ダム〜黒部ダムは なぜ秘境につくられた?〜
#87 黒部の奇跡〜黒部ダムは なぜ秘境につくられた?〜
#88 立山〜北アルプス・立山は なぜ神秘的?〜


4.↓
学びを結果に変えるアウトプット大全
樺沢紫苑
●サンクチュアリパブリッシング ●ISBN  9784801400559 ●本体 1,450円+税

最新の脳科学でわかった!
説明・アイデア・雑談・交渉など。
すべての能力が最大化する、脳科学に裏付けられた
伝え方・書き方・動き方。


5.↑
医者が考案した「長生きみそ汁」
小林弘幸(小児外科学)
●アスコム ●ISBN 9784776209959 ●本体 1,300円+税


 自律神経研究の第一人者
小林弘幸教授の最新作!
体の不調がみるみる消える
日本人にとって最強の健康法!


6.↑
日本史の論点
  邪馬台国から象徴天皇制まで
中公新書編集部
●中公新書 ●ISBN 9784121025005 ●本体 880円+税

「邪馬台国はどこにあったか」(古代)、「応仁の乱は画期だったか」(中世)、「江戸時代の首都は京都か、江戸か」(近世)、「明治維新は革命だったのか」(近代)、「田中角栄は名政治家なのか」(現代)など、古代から現代まで各時代の重要テーマに豪華執筆陣が迫る。

執筆:
古代・倉本一宏(国際日本文化研究センター教授)
中世・今谷明(帝京大学特任教授)
近世・大石学(東京学芸大学教授)
近代・清水唯一朗(慶應義塾大学教授)
現代・宮城大蔵(上智大学教授)


7.↑
「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書
西岡壱誠
●東洋経済新報社●ISBN 9784492046258 ●本体 1,400円+税

 「勉強にも仕事にも効く!「こんな読み方、あったんだ」
 マネするだけで、誰でも、どんな本でも!!
  1 .速く読める
  2. 内容を忘れない
  3. 応用できる
 東大生は、そんな超・実践的な読書術を自然と習得していました。
 ホントは教えたくなかったノウハウを、一冊に凝縮します!


8.↑
戦国大名と分国法
清水克行
●岩波新書 ●ISBN 9784004317296  ●本体 820円+税


 血で血を洗う戦国乱世,華々しく天下を目指した大名たち,のはずが!?
 厄介な隣国,勝手な家臣,喧嘩に盗みに所有地争い,会議の席順や落とし物まで,この世はもめごとの種ばかり.
 新たな社会のルール作りに懸命に挑んだ大名たちを待ち受けていた運命とは──.
 悩める大名の素顔を語る,かくも雄弁な〈法〉の面白さ!



9.↑
ルイ・アルチュセール
  行方不明者の哲学原理
市田良彦
●岩波新書 ●ISBN 9784004317388  ●本体 860円+税

 現代思想を代表するマルクス主義理論家か、妻を殺めた狂気の人か。
 光と闇の落差がもたらす眩暈のなかに哲学者は姿をくらます。彼にとっては,「行方不明になる」ことが「政治」であった――
 知られざるアルチュセール(1918―90)の哲学が、「スピノザを読むアルチュセールを読む」というかつてない試みを通して浮かび上がる。


10.↑
原民喜
  死と愛と孤独の肖像
梯久美子
●岩波新書  ●ISBN 9784004317272  ●本体 860円+税

 『夏の花』で知られる作家・詩人,原民喜(1905―51).
 死の想念にとらわれた幼少年期.妻の愛情に包まれて暮らした青年期.
 被爆を経て孤独の中で作品を紡ぎ,年少の友人・遠藤周作が「何てきれいなんだ」と表した,その死――.
 生き難さを抱え,傷ついてもなお純粋さをつらぬいた稀有な生涯を,梯久美子が満を持して書き下ろす,傑作評伝.