BOOKSなかだ掛尾本店調べ (2018年 4月2日号)
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1.↑
日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実
吉田裕
●中公新書 ●ISBN 9784121024657 ●本体 820円+税

310万人に及ぶ犠牲者を出した先の大戦。実はその9割が1944年以降と推算される。本書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗色濃厚になった時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。異常に高率の餓死、30万人を超えた海没死、戦場での自殺・「処置」、特攻、劣悪化していく補充兵、靴に鮫皮まで使用した物資欠乏……。勇猛と語られる日本兵たちが、特異な軍事思想の下、凄惨な体験をせざるを得なかった現実を描く。


2.↓
漫画 君たちはどう生きるか
吉野 源三郎 原作 羽賀 翔一 漫画
●マガジンハウス ●ISBN 9784838729470 ●本体 1,300円+税

 人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。
 出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化



3.↑
魔力の胎動
東野圭吾
●KADOKAWA ●ISBN 9784041067390 ●本体 1,500円+税


 自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。
 東野圭吾が価値観を覆した衝撃のミステリ『ラプラスの魔女』の前日譚。


4.↑
入社1年目の教科書
岩瀬大輔
●ダイヤモンド社 ●ISBN 9784478015421  ●本体1,429円+税

 仕事のやり方が変わると、見える世界も変わる。
 本書では、新人もベテランも今日から変わる、一生使える50の指針を紹介。「仕事に取り組む姿勢」と、「実際にどう動けばいいのか」を教えてくれる本。



5.↑
壬申の乱と関ヶ原の戦い
なぜ同じ場所で戦われたのか
本郷和人
●祥伝社新書 ●ISBN  9784396115272 ●本体800円+税

 古代最大の内戦・壬申の乱、室町幕府を確立させた中世の戦闘・青野ヶ原の戦い、近世最大の会戦・関ヶ原の戦い。三つの戦いがいずれも同じ地(不破=青野ヶ原=関ヶ原)で行なわれたのはなぜか?また、その結果が歴史を大きく動かしたのはなぜなのか?この謎解きに、中世政治史を専門とする著者が挑む。
 考察の過程で、天武天皇が始めた「固関」の意図について、新説を導き出した。歴史の醍醐味を味わえる、スリリングな一冊。


6.↑
AI vs.教科書が読めない子どもたち
新井紀子
●東洋経済新報社  ●ISBN  9784492762394 ●本体1,500円+税

 東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界ーー。しかし、”彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた!これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか? 



7.↑
小保方晴子日記
小保方晴子
●中央公論新社 ●ISBN  9784120050640 ●本体 1,500円+税

 STAP細胞騒動で理研を退職してからの650日間。
 精神科入院、博士号剥奪、手記の執筆……死の淵をさまよった、孤独な闘いの記録。『婦人公論』好評連載に大幅加筆。



8.↑
理科系の読書術
インプットからアウトプットまでの28のヒント
鎌田浩毅
●中公新書 ●ISBN 9784121024800 ●本体820円+税


 本を読むのが苦行です――著者の勤務する京都大学でも、難関の受験を突破したにもかかわらず、そう告白する学生が少なくないという。
 本書は、高校までの授業になかった「本の読み方」を講義。「最後まで読まなくていい」「難しいのは著者のせい」「アウトプットを優先し不要な本は読まない」など、読書が苦手な人でも仕事や勉強を効率よく進めるためのヒントが満載。理科系の合理的な読書術を伝授する。



9.↑
こんなこと書いたら日本中を敵に回す本
辛坊治郎
●光文社 ●ISBN 9784334979836 ●本体 1,000円+税


 この本は、私が敵を作るためのものではありません。私に『敵』と名指しされた人々が社会の行く末を考え、目先の利益よりも未来の日本の主人公たちの幸せを願って自らの権利を行使する、そのための参考書です。逆に若い皆さんにとっては、自らの置かれている厳しい立場を認識し、選挙権を駆使して厚い壁と戦うための戦略書です。



10.↑
保守の遺言
JAP.COM衰滅の状況
西部邁
●平凡社新書  ●ISBN 9784582858723 ●本体 880円+税


 稀代の思想家、絶筆の書。自裁に込められた真意とは。
第1章 今此処における我が国の紊乱状況(総選挙という笑えぬ喜劇;いつになったら消えてくれる、民主主義という狂った言葉 ほか)
第2章 瀕死の世相における人間群像(スマホ人―世界を弄んでいるうち世界に弄ばれている人々の群れ;選挙人―「塵も積もれば山となる」朽ちんばかりの病葉の群れ ほか)
第3章 社会を衰滅に向かわせるマスの妄動(「踏んづけてくれ、だが命だけは助けてくれ」―それが戦後日本の思想的極意;自由、民主、進歩―すべてが近代の宿痾 ほか)
第4章 脱け道のない近代の危機(モダニズム、レフティズム、ラショナリズム、アメリカニズムそしてマスクラシー;イノヴェーション、近代人の生活習慣病か ほか)